小さな旅行記

明治用水自転車ツ−リング顛末記   2000.12.31第3回更新

1.いきさつ
このツ−リングは「渡刈町の暇人さん」からの掲示板への書き込み「秋晴れの好日に明治用水自転車道ツ−リングを、、、、、!」の呼び掛けから始まった。
入社同期の暇人さんとは会社の中では何年も顔を合わせたことが無かったが、お互い「渡刈町の暇人」と「碧南の定年おじさん」になってからの手習いでホ-ムペ-ジを立ち上げたのがきっかけとなり上記のようなお誘いを受けた。
矢作川上流の明治用水水源近くに住む暇人さんの家から最下流の我が家まで明治用水沿いに約30km、その間を結ぶ自転車専用道路があるという。在職中は三十何年間も通い慣れた道筋だが、車で素通りするだけだったためそんな所に自転車道路があることさえ知らずにきた。友達とは有り難いもので、又インタ-ネットとは有り難いもので知らない情報をどんどん与えてくれる。お誘いに乗ってみようか、、、、!

2.ツ-リングデ-タ

日時 走行距離 平均スピ-ド
2000.11.23(木)8:22-16:18 64.8km 16.5km

今回の工程

本図引用は2000.10.20(金)朝日新聞31より

3.ツ-リング顛末
今日(11/23 木)を「秋晴れの好日」と見て水源目指して飛び出した。その結果は「気持ちいい」の一言に尽きる。惜しむらくは碧南からその自転車道に入るまでの約7kmは一般道を走らなければならないことだ。安城の23号線下からこの自転車道に入ってしまえばそこは自転車と散歩をする人のみが行き交う快適な道筋が何処までもつ続いている。のんびりと散歩する人、ジョギングする人、買い物篭をつけた自転車に乗る人と色んな人とすれ違い追い抜き追い抜かれる。時々知らない人同士が挨拶を交しながら、、、、、。自転車道に入ってすぐ、アイシンAW駐車場横を過ぎた辺りから昔日本のデンマ-クと言われた田園風景が広がる。ここに来て明治用水の恩恵の大きさを感じる。暫らく走って安城の市街地が近ずいてくると道路の整備状態は非常によくなり、一般道下をくぐる立体交差が増え道路脇の植え込みも綺麗に刈り込まれている。途中途中に公園があり、トイレの標識がある。ここから明治川神社を過ぎ水車公園まではこの自転車道の中でも最も手入れの行き届いた区間ではないだろうか。桜並木の紅葉と落ち葉、刈り込まれたどうだんつつじの赤銅色、明治川神社の緑緑緑、、、、。こうして自転車で走ると自然の彩りに圧倒される、、、。碧南を出て丁度1時間(18.8km)、明治川神社に参拝、一休みした。

明治川神社

この本殿には都築弥厚ら用水を造るのに尽力した人々が祭られている。大祭は通水記念日の4月18日。

桜並木の紅葉

桜とどうだんつつじの紅葉、写真奥の緑が明治川神社の森

この神社は明治用水を計画し推進した功労者を祭る明治川神社とその協力者を祭る伊与田社の二つの社が一つの境内に隣り合って建てられており大きな鎮守の森を造っている。神社は明治用水の上下流の丁度中央辺りに位置し、農繁期には満々と水をたたえて流れる用水をじっと見守る位置に作られている。この道路を上流から下流まで全部走ってみてこの神社の位置の絶妙さが分かる。
水車公園を過ぎると上郷地区に入り、大きな自動車道路を横切ったり並行したりして自転車道が寸断され、行き先を見失いそうになる。きょろきょろしながら走っていたら後ろからロ−ドレ−サ−に乗った若い人に追い越された。いでたちからしてその道のプロらしく見えたので後ろから大声で水源への道筋を問い掛けた。彼は親切にもスピ-ドを緩めて紛らわしい所を通り抜けるまで道順やツ-リング注意事項等話しながら先導してくれた。そうこうしているうちに渡刈町の暇人さんからのメ-ルに書いてあった高い無線のアンテナのある家が見えてきた。ここで先導してくれたロ−ドレ−サ−の若い人にお礼を言って分かれた。右折れ、左折れして暇人さんの玄関前で「オ−イ」と呼んでみた。暇人さんが在宅なら、こんなに気持ちのいいツ-リングのきっかけを作ってくれた「掲示板書き込み」にお礼の言葉だけは言っておきたくて、、、。いたいた暇人さんはパソコンを叩いていた。突然の「オ−イ」にもかかわらず彼は水源までの案内をしてくれるという。
二人で自転車を走らせながら遺跡の発掘現場や水源の取水口や昔の水門跡等本当に色んな所を案内してもらった。

明治用水案内板の前に
立つ暇人さん

明治用水の施設概要が書いてある案内板は水源ダムすぐ横に建てられている

取水口の前に立つ
定年おじさん

後ろの半円形のトンネルが明治用水の水源取水口


私もこの地の会社に三十数年間通いつめたはずなのにこんなに多くのことを見逃していたのかと今更ながら呆れる。自転車で風を受けながら裸眼で物を見る効用について改めて気が付いた。水源の紅葉を見た後暇人さんのホ−ムペ−ジに紹介されていた第2東名ジャンクションの工事現場の巨大クレ-ンを見て周り、ここで暇人さんと別れ帰路についた。家に着いたのは16:18でまだ陽のあるうちの帰着だった。秋晴れの好日、本当に天気良し道良し友良しのツ-リングだった。
ここで今回走った自転車道路事情について書いておきたい。路面状態は生活道路でないだけに先回知多88ヶ所自転車ツ-リング(2000/8)でよく見かけたパッチワ−ク道路の凹凸は比較的少なかった。気になったのは道路中央より用水と反対側に一段低くなったように縦にひび割れしている所が何箇所かあったこと、特にアイシンAW駐車場辺りはひどかった。又終点より0.7-0.8kmの間にある三ツ塚橋の橋げた受けのコンクリ−トと道路の繋ぎ目のところでひどい段差があり驚かされた。要注意!

三ツ塚橋
橋げた受けのコンクリ−トとアスフアルト道路の段差約4.5cm(一般道でもよく見かける不具合)

道路縦割れ
道路が縦割れして左右に大きな段差が出来ている

段差が出来ている自転車道を抜けて50m位走った田んぼ道で、自転車道路に向かって自走式の車椅子を走らせている人とすれ違った。この段差は自転車も堪えるが車椅子はさらに堪えるのではないだろうか、、、、。
道路事情についてもう一つ言いたいことはこの自転車道が23号線下で突然終わっていることで、用水の流れがそこで止まっているわけではない。水が海に注ぐように自転車道も最後まで延長してもらいたいものである。ここまで来ると用水沿いではなくなるかも知れないが海までは後10-15km位ではなかろうか。海の子と山の子、海の定年おじさん&おばさんと山の暇人さんそして現役達が自転車で交流できるよう全長開通させてもらいたいものである。新幹線もよいがこれも立派な社会資本だ。
又途中立ち寄った水車公園のトイレは今時珍しく綺麗に掃除されており感動した。トイレの扉に「このトイレはボランテイアの人達が掃除しています、汚さないで下さい」と書いてあった。使い終わって「ボランテイアさん有難う!」とお礼の言葉を書きたい気持ちになったが落書きになるのでやめた。ボランテイアさんに感謝!いいツ-リングだった。

最後に今回のツ-リングでお誘いから水源案内までお世話になった渡刈町の暇人さん、又前もってこの道路の道路事情等教えていただいた西尾市の屋根、板金ESショップMoai村松さんお二人には大変お世話になりました。有難うございました。
資料は2000.10.20(金)の朝日新聞31より引用させてもらいました。


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