3坪農園開墾物語

**7.晴耕雨読元年の締めくくり**
2001.12.25第7回更新
お父さんが晴耕雨読の生活を夢見て始めた3坪農園もこの年末が来て半年が 経ちました。伸び放題だった農園周りの雑木林もすっかり葉を落とし、丸坊主 になりました。 それでもお父さんは毎日寒風を突いて自転車で畑へ出かけます。すっかり 野菜作りにハマッテしまったようです。はたして夢見た晴耕雨読の生活は出来 たのでしょうか。この半年の生活を振り返ってみたいと思います。


*植物の成長力(1)*
2001.9.15撮影---2001.12.5撮影
野菜作りを始めて一番に感じたのは「植物の成長力の凄さ」でした。種蒔きから 収穫まで僅か2ヶ月半の間に、たった一粒の小さな種からこんなに大きな青首 大根が出来るとは、、、。太陽の光を受けて恐ろしいほどに葉を伸ばす大根や ブロッコリ達を見ているとその成長力の凄さにつくずく驚かされます。 始めたばかりの肥えッ気の無い山土畑というのに、、、。

こんなに小さな種が、、、
2001.9.15
青首大根感動の発芽
2001.9.21
全部優等生
2001.10.5
青々と、、、。
2001.10.16
思いッ切り葉を伸ばした
2001.11.15
丸々太った大根2本
2001.12.5


*害虫被害 *
2001.9.8撮影 2001.10.8撮影
8月蒔き廿日大根が虫喰いで全滅。1時、野菜作りは無理かと弱気になったが、 「大根は9月蒔け」とのQさんのアドバイスで再挑戦し、大成功。 ブロッコリは突然葉っぱが斑点状に透けてきた。以降少量のオルトランと 毎日葉裏の害虫点検実施をして事なきをえた。 種まきのタイミングといい、虫退治といい、「野菜作りは自然が相手」と言う ことを今更ながら実感させられました。

廿日大根全滅の危機 突然ブロッコリの葉に異変


*植物活性剤の効果 *
2001.10.26 2001.11.25撮影
「早く、沢山、美味い野菜が採れるゾ」と言って友達から貰った植物活性剤。 全般的に葉っぱが大きく柔らかなようだが、さてその効果の程は、、、、。

植物活性剤の効果か??
春菊だけに差が出た


*老夫婦と猫1匹が食べるだけ作る *
2001.10.26撮影 2001.10.5撮影 2001.12.4撮影
猫の額ほどの3坪農園でも一時に採れる野菜は老夫婦2人では食べきれない。 お父さんの家の周りは田園地帯で農家ばかり。お隣さんにおすそ分けも出来 ない。 そこで考えたのが少しずつ時期をずらして種を蒔く「期間差蒔き、期間差 栽培」や摘んだ後も芽を出す野菜は「1本又は2本栽培」等々。来年は色んな方法を 試し、「必要な時、食べるだけ作る」野菜つくりに挑戦しよう。

廿日大根と春菊箱一杯
一時に食べきれない
優等生と劣等生期間差栽培
と言えるのか、、、
パセリは畑のコ−ナ−に
1本だけ植えた

自家製野菜料理第1号
自家満足の抜き菜炒め 料理
大根の葉、異常に大きく柔らか
猫の大好物に 、、、


*農園風景の移り変わり *
2001.6.28撮影---2001.12.22撮影
後から写真を並べて振り返って見ると、一面雑草と雑木林だった空き地が少し ずつ畑になっていく様が良く分り感慨深いものがあります。

雑草と雑木だらけの荒地

2001.6.28撮影

畝を作って畑らしく

2001.8.10撮影

青々とした畑全景

2001.10.16撮影

畑周りの雑木林もすっかり紅葉

2001.11.25撮影

3坪農園冬景色

2001.12.22撮影


*3坪農園の雑草、雑木*
2001.10.26撮影(上左2枚) 2001.11.15撮影(上右)
2001.11.23撮影(下左2枚) 2001.11.25撮影(下右)

おじさんが3坪農園に通うようになって気付いたのは、季節の移ろいと共に 雑木や雑草が見せてくれる彩りの多彩さだ。当初、おじさんの体力不足が原因で 農園周りに未開墾地を残してしまったが、返って良かったのかも知れません。

ハナミズキの真っ赤な実を
狙って小鳥がやってくる。
白いイヌタデの花 自生の菜種の葉っぱ
流れ出る畑の肥料で巨大化
ハナミズキ、散りかかる前
真っ赤な紅葉
白萩の黄葉
花よりも華やか
ナンキンハゼとハナミズキ
紅葉を競う


*3坪農園の昆虫達*
2001.8.10撮影(上左)2001.10.8撮影(上右)
2001.10.21撮影(下左右)

餌のある所に可愛い昆虫達は顔を見せる。農園を始めたばかりの時は1匹 の虫も見逃さずに退治した。時が経ち野菜がどんどん出来出すと葉っぱに止ま った虫達を可愛いと思えるようになって来ました。気持ちに余裕が出て来たのか 、、、。現金なものです。

畝が出来たら虫が来た
すぐ退治
2001.8.10撮影
葉陰に隠れるおんぶバッタ
不粋なおじさんはすぐ 処刑
2001.10.8撮影
就寝中のツバメシジミ
そっとして おくか、、、
この時期綺麗過ぎるクダマキモドキ
そっとしておくか、、、




こうして2001年も終わろうとしています。発芽に感動し、虫食いに気落ちし、 助言に生き返り、本当に泣き笑いの6ヶ月でした。 晴耕雨読どころか晴耕雨耕の生活になってしまいました。来年予定している 「四国八十八ヶ所自転車遍路」の準備のために買い込んだ大量の本も読み残し となりました。 まだまだ晴耕雨読の静かな晩年生活に入るには修行が足りないようです。 来年以降もこの小さな畑を舞台に繰り広げられる色々な物語に翻弄されている ことでしょう。それでは今年の物語はこれにて一先ず締めくくりとさせて頂き ましょう。皆様良いお年をお迎えください、、、。


来年以降は3坪農園で起こるトピックスを
中心にアップしていきたいと思っております。



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