* 炭焼き窯2基 *
今回炭焼き体験実習は向かって左側の窯1基で行う。
窯内天井の焚き口近くと奥に熱伝対温度センサ−が設置されていて炭焼き
小屋内のデジタル表示計に繋がれている。
煙突中央には風量調整用のスライド式ダンパと木酢液回収皿が又煙突先端には
木酢ガス冷却用陣笠が取り付けられている。
01.5.27撮影。以下8枚同日撮影
* 炭の材料になる竹割風景 *
予め窯の長さに切り揃えた竹を乾燥させておく。
竹割工具は鉄の輪っかに十やYに刃を付けたもので、先端
から根元に向かって一気に割り裂く。正に「竹を
割ったように」の言葉通りだ。後竹に残っている節はハンマ−で綺麗に落とす。
窯の中へ積み重ねた竹材の間に空気層を作らないためだ。
講師談「竹は燃やすのでなく、蒸し焼きにして炭化させるのだ」
* 竹材を窯に詰める *
3ッ割、4ッ割にした竹材を窯の下から順番に積み上げていく。
この時積み上げた竹の間に大きな隙間(空気層)が出来ないように注意する。
窯の一番上側は三日月型に空間を残し焚き口からの煙道にする。
* 炉内昇温カ−ブ *
炭焼きを始める前にY.Fさんが永年採りつずけたデ−タを元に作成した最適
炭焼き昇温カ−ブを確認しておく。
炭焼きを開始したらこのデ−タシ−トに30分おきに炉内温度をプロットして
いく。
* 炭焼き開始 *
焚き口にまきを積み上げ火を着ける。焚き加減は昇温カ−ブに沿って行う。
(昇温、高温保持、降温するには、デジタル温度計を見ながら焚き口から風を
送ったり焚き口をふさいだりしてコントロ−ルする。)
* 焚き口1部を残して密閉 *
約5時間高温保持を続けたところで焚き口の一部を残して壁土の粘土
を塗って密閉する。
以後小さく残した焚き口の開け・閉めをしながら降温カ−ブに沿うように空気の
コントロ−ルを行う。
* 小さく残した焚き口と砂入れのための鉄板囲い *
窯の中の竹材が完全に炭化したら小さく残した焚き口をレンガで塞ぎ、そ
の上から湿った砂を鉄板の囲いの中一杯に入れる。
これで窯内への空気の流通が完全に遮断される。
* 煙突のシャッタ−も締める *
焚き口を砂で塞ぐのと煙突のシャッタを締めるのは同時に行うが、この
締め時が一番むつかしい。
煙突からの白い煙が紫がかった透明になると炭化完了だ。この時期を見計らって
出入り口とも密閉する。
この判断は講師のY.Fさんにお願いした。
* 炭焼き終了、日が暮れた *
このまま自然徐冷して2日後に窯開け、炭出しとなる。
どんな焼け具合だろうか楽しみだ、、、、。
こうして炭焼き講習会の1日は終わった。
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