スズメのお宿
(子スズメが飛んだ日)



2007年4月22日
玄関横にスズメの巣

今日は朝から小雨が降っていたので、久し振りに自転車はお休みにした。ゆったりと「報道2001」を見ていると、ガラス戸越しに何度もスズメが横切るのが見えた。玄関横の槙の木を中継点にして、玄関奥まで入っていっては飛び出して行くようだ。2・3年前、ここにスズメが巣を作り、その卵を狙って青大将が槙の木に登っていたことがある。それを見たお母さんが、お隣まで聞えるほどの悲鳴をあげていた。どうも、スズメ達はあの怖さを忘れ、懲りずに同じ所へ巣を掛けようとしているようだ。確認のため、目一杯腕を伸ばして写真を撮ったら、枕木の上にワラ屑が詰まっていた。親スズメは写っていないが、間違いなくスズメの巣だ。さ〜て、どうしよう。子雀が育つまで青大将の見張り役を買って出るか、今の内に巣を取除くか。




2007年4月25日

スズメの巣・その後



2・3日前から玄関を出ると、何処かで「チイ、チイ」と鳴声が聞えるような気がしていた。今朝、其の声は、はっきりと玄関脇のスズメの巣からであることが分った。親スズメが巣に飛び込んで行くと同時に、其の声は一段と大きくなったのだ。ヤッパリ、例の巣で雛が孵った。この騒々しさだと一羽ではない。昼過ぎ、外出から帰って来たら、親鳥が2羽、近くの槙の木でけたたましく鳴出した。何事かと空を見上げると、モズみたいな鳥が電線に止まって巣の方を睨んでいた。おじさんがカメラを向けると、さっと逃げた。今度はおじさんが軒下に隠れて、親スズメの餌やり風景を狙ったが、おいそれとは撮らせてくれない。親スズメ達は、今度は、おじさんを警戒して、車庫の上で騒いでいる。巣の中をズームで覗いても、まだ子雀の姿は見えない。これだけ用心深ければ、青大将が近付けば更に大騒ぎするだろう。PC部屋のおじさんは、其の時には、直ぐ飛び出すつもりでいる。







2007年5月4日

子スズメが飛んだ日

朝食後、お母さんが「子スズメの鳴声が聞えないし、親スズメも来ない」と言い出した。そんな筈は無い。おじさんが日課の自転車走に出かける時には喧しい程に鳴いていたのに。それでも心配になって玄関に出てみたら、確かに声は聞えない。「さては蛇?、それとも墜落?」。おじさんは慌てて、庭の隅々まで探したが子スズメの姿は何処にも見当たらない。お母さんも一緒になって家の周りを探して歩いた。其の内、お隣の屋根で、2匹の親スズメがけたたましく鳴き出した。良く見ると、その直ぐ下の電線に小柄なスズメが1羽・・。暫くしたら、上の親スズメが飛んで来て餌を与えていた。ほっ。おじさんが最初に子スズメの鳴声を聞いてから約2w。2羽のスズメは飛び立っていってしまった。電線に止まっている子スズメは危なっかしくもあり、頼もしそうにも見える。初めて飛んだ日以降、もう2度と古巣には戻ってこない。頑張れ子スズメ!





2007年5月7日

子スズメの巣立ち・その後


我家の子供は息子が二人。次の孫も男二人。だから巣立った二羽の子スズメ達もオスに違いない。名前を「一太郎、二太郎」と命名してある。彼等が巣立って三日が経つ。巣立ちの日は、突然ピタリと鳴声がしなくなったので、慌てて近くを探し、電線にぎこちなく止まっている一太郎を見付けた。二日目の朝は、お隣の庭木で一・二太郎共、親スズメから餌を口移しで貰っていた。そして今日、おじさんが部屋の窓を網戸にしてPCを叩いていると、突然、羽音がして直ぐ近くの靴脱ぎ石の上に二太郎がやって来た。網戸越の直ぐ目の前だ。嘴の黄色は可なり取れたが、尾は短く、身体はまだ丸っこくて小さい。暫く石の上で遊んだ後、目の前の田圃の中へ下りていった。親スズメが待っていて虫の取り方を教えているのか、寄り添っていた。親スズメがいなくなると、子スズメは鳴きながら羽根を膨らませて水浴びのポーズを取った。親を呼ぶ擬態か。鳴声も色々で、おじさんはスズメ語が分るようになった。










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